広島に原爆を落とす日 4/15

※今年5月に下書き保存していた記事を今更載せてみます(小声)


戸塚さん主演舞台「広島に原爆を落とす日」を観劇してきた。戸塚さんが今まで主演してきた「熱海殺人事件」や「出発」は観ていないので、初めての錦織さん演出、つかこうへい作品。戸塚さん主演作品。感じたことを残そうと思うんだけれども自分の表現力と語彙が乏しく、上手く言い表せないのが悔しい。言葉にできないほど圧巻だった。

まず本当に『言葉のシャワー』とはこのことなんだなぁと思った。戸塚さんのよく動く大きな口から大量に降り注がれる聞き慣れない言葉たちと、それに乗って押し寄せてくる激しい感情が今までに観たことない世界で頭の中がパニック状態になった。しかし最初の方で演者が旗を持ちながら観覧の注意事項を案内したり、主演の戸塚さんのことを「ジャニーズワールドの人間ハムスター」「目の奥が笑ってない(ニュアンス)」などと紹介したり、真面目な雰囲気の中に突然放り込まれる笑いにもクスッとさせられどんどん話に引き込まれていった。

演技のことはわからないのでヲタクらしく戸塚さんのことを記しておく。どこからその爆発的な感情が沸いてくるのかと、舞台に立つ戸塚さんを見るたびに思う。と言ってもABC座やジャニーズワールドでしか見たことないけれど、激しく荒ぶる彼の姿こそが舞台の中に生きている戸塚さんらしいというイメージがある。正しく今回のディープ山崎がそうだなぁと感じた。

舞台に立つ戸塚さんはとても『生きて』いた。あんな長台詞をほぼ噛まずにとても早口で言い切っていたので、もはや台詞ではなく心から湧き出た言葉なんだと感じるほどだった。日本から見捨てられたと感じたディープ山崎が荒ぶるところで、散々わめき散らした後に肩を大きく動かしながら呼吸をしていた戸塚さんを見て、息をすることを忘れるほど喋り続けてるのが純粋に凄いと思った。

そして個人的にディープ山崎の衣装がとても好みだった。軍服らしく地味な色合いとダボッとしたゆとりのあるサイズ感。だけど体の細い部分(手首や足首、腰のくびれ)がよくわかる仕様で戸塚さん本来が持っている華奢さが色白な肌とあいまって非常に美しい。あと首元の上品なスカーフが日本から離れ、ただただ納豆を作る生活になっても忘れていないディープ山崎の気品の高さ、彼の繊細さなのかなぁと感じた。

あとやはり戸塚さんの肌の綺麗さに感動。とぅるんとぅるんのたまご肌にずっと目を奪われていた。そしてよく動く口と顔の表情筋にも。叫んでいるときは顔の半分が口になるほど大きく開いていたよ。いや、冗談じゃなく。いつも乾燥してるだの縦皺が多いだのと言われる唇もぷるっぷるで。次々に変わる感情と一緒に伸縮する頬がとても柔らかそうでそのまま両手で挟んで揉みしだきたくなる衝動に駆られた(邪念)餅のように柔らかく伸びそうだったんだもの。あのどこまでも整っている綺麗な顔面を乱れさせたい(言い方)

ウルっときたのはビアンカと阿南のシーン。ビアンカの一途な気持ち、それに応えられずビアンカを撃ち、自害する阿南。そして、ディープ山崎への想いを部下たちが叫びながら撃たれていくシーン。そして夏枝さんと久々に再会し、自分が原爆を落とさなければならないかもしれないと困惑するシーン。夏枝さんとのやりとりや、最後の出撃前のシーンは戸塚さんの瞳がキラっと揺れたように見えたからついもらい泣きしてしまった。


ここまでしか下書き保存されてなかったけど、終始動き回って叫び続けるディープ山崎の姿は非常に印象に残っている。そして戸塚さんの演技はもちろん、美しい容姿にも強く引かれてるんだなぁと実感したので、この先も進化し続けるであろう戸塚さんの生の演技を出来るだけ観ていきたいと思った。

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